カセナ引抜き案件に関する報告書

当探査部隊はカセナという女性に注目しています。彼女は軍人でもレジスタンス所属でもありませんが、現在ネビュラ島内でレジスタンスの遺物探査活動を事実上指揮しています。個人的な能力も優れていますが、レジスタンスの士気を高める中心的な存在でもあります。このことは、我々の軍にとって致命的な脅威となる可能性が非常に高いということを意味します。
彼女の存在を無力化しない限り、レジスタンス内部の結束はさらに強化され、我々の作戦遂行に重大な障害をもたらすでしょう。それに、彼女の戦略的洞察力と組織力は、敵だとしてもかなり優れていると認めざるを得ません。
彼女を引抜いてレジスタンス内部に混乱を引き起こし、遺物探査活動の基盤を崩壊させるべきです。カセナという存在を、敵の武器から我々の道具へと変えることを何よりも優先すべきだと思われます。

本指揮官が収集した情報によると、カセナは王室の遺物管理人出身で、過去に我が軍によって夫が処刑されたことがあります。これは、彼女が我が軍を敵視する十分な動機になっていると思われます。でも、逆に彼女の苦しみと怒りを我が軍に有利に利用する好機ともなり得ます。
カセナを引抜くには、武力を直接使うのではなく、より緻密な心理戦の展開が必要だと思われます。彼女に近づいて信頼を得られる人材を配置し、彼女の心を揺さぶり、完全に我が軍の意志の下に置く作業を実行する必要があります。
カセナを戦力にできれば、ネビュラ島における我が軍の支配力の強化にも繋がり、遺物を迅速かつ確実に確保するための決定的な足場となるでしょう。
したがって、上層部の迅速な決断と追加の指示、並びに心理戦の専門人員の投入を要請いたします。本指揮官の要請がネビュラ島における探査成果を左右する戦略的課題であることをご考慮ください。

– アーキウム探査部隊指揮官