遠い昔、トラヴィス6世はネビュラ島に王家の特別な戦利品を保管し、その存在を誰にも知られないように隠蔽した。しかし、王室秘密書庫の記録が流出したことで、ネビュラ島の存在はついにアーキウム軍団の耳にも届いてしまった。

1．ネビュラ島のオークたち

ネビュラ島の秘密が明るみに出たことは、ネビュラカオーク族にとって非常に残念な出来事だったに違いない。静かで平和だった島に、多くの遺物ハンターやアーキウム軍団が押し寄せ、遺物を巡る激しい争いが絶えなくなったからだ。

ヒューマンたちの戦いはついにオークたちの集落にまで被害を及ぼしてしまった。オークたちは集落を守るためにいつも戦いに巻き込まれ、その過程で多くの戦士たちが命を落とすことになった。

2．ネビュラ島のヒューマンたち

ネビュラ島にやって来たヒューマンたちの間には信頼というものが存在しなかった。複数の遺物ハンターが力を合わせてアーキウムと戦っても、敵が倒れるや否や、先ほどまで仲間だった者に剣を向ける状況が繰り広げられた。その光景はあまりにも凄惨で、遺物そのものが邪悪な意志を持ち、彼らを呼び寄せて互いに殺し合いをさせているのではないかと思えるほどだった。もしそうだとすれば、トラヴィス6世が遺物を隠そうとした理由も理解できる。さらに恐ろしいことに、より大きな災厄が芽を出そうとしていた。

遺物を見つけることよりも、他者を殺すことに快感を覚えるハンターたちが次第に増えていった。彼らにとっては相手が誰であろうと関係なく、目に見えるすべての者が狩猟の対象だった。いつの間にか、ヒューマンたちはネビュラ島の遺物ではなく、この無法地帯そのものに熱狂するようになってしまった。