ID: 1014997140
アズラの観察日誌
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タイプ: 収集
カテゴリー: 沈黙の沼地周辺

アズラの観察日誌 1

10歳前後の少女の腕にはトゲが生えていた。

アズラの観察日誌 2

今日午前、新しいアスファルト浄化装置を試してみようとして錆びた錨海岸の難破船の上で時間を過ごしていた。何か物音がしてそこに向かうと、一人の少女が難破船の下で食べ物を探していた。

10歳前後の少女の腕にはトゲが生えていた。少女の腕のトゲは植物のトゲに似ていて、一番大きなものが約15cm、一番小さなものが約1cm程度だった。長さと表面の状態がバラバラなのを見ると、それらは同時にできたものではないらしい。

肌の状態から推察するに、トゲは肌の表層ではなく、すごく深いところから生えてきたものだと推測される。つまり、トゲが生えた瞬間、とてつもない苦痛を伴った可能性が極めて高いということだ。

アズラの観察日誌 3

今まで報告された試しはないけど、赤い霧による変異症状だと思われる。そこまで考えた私は、少女の状態が気になってしょうがなかった。私は少女に近づいて話をしようとした。でも、少女は私を警戒し、遠くへ離れてしまった。

宿舎に戻った私は、あの少女が噂の「沼地の小さな怪物」だということを知った。何年もの前から沼地に居着いているあの少女が本当にあの怪物なら、赤い霧浄化の鍵になる可能性が高かった。赤い霧による変異に苛まれた者はだいたい1年も生存できないから、これだけ長生きするケースは珍しい。少女についてはさらなる調査が必要そうだ。

exitlag


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追加者 Kiriak (9-10-2024)
追加者 Kiriak (9-10-2024)
追加者 Kiriak (9-10-2024)