ID: 1924487984
遺物のささやき
icon コーデックスタスク
タイプ: 収集
カテゴリー: ネビュラ島・北部編

遺物のささやき 1


箱を開けるべきではなかった。その中には、私ではどうにもできない恐怖と破滅があったのだ。

遺物のささやき 2

今日、私は偶然その箱を発見した。箱に手を触れた瞬間、身の毛もよだつような冷気が伝わってきた。その瞬間、これまで耳にしてきた遺物の箱に関する様々な噂が頭をよぎった。

「箱に触れた者はみんな正気を失ったらしいよ」、「箱を見ただけで悪夢に苛まれ、自ら命を絶った者もいるって」、「ある兵士は箱を開けた後、正気を失って仲間を襲ったとか」…しかし、私はすぐに頭を振ってその考えを追い払った。そんな噂に惑わされるほど弱い人間ではない。

私は箱を開けてみることにした。もし本物の遺物が入っているのなら、カザール様にその功績を認められるに違いない。ゆっくりと蓋を持ち上げたその瞬間、得たいの知れない魔力が流れ出し、何かが私の耳元でこう囁いた。

遺物のささやき 3

「力ある者よ…私のもとへ来るのだ…私を目覚めさせるのだ…」その声が聞こえた瞬間、私の身体は強張ってしまった。しかし、それはただの幻聴に過ぎないと自分に言い聞かせた。

やがて、箱から黒くて濃い霧が立ち上り、私の周りを包み込んだ。霧の中で底知れぬ虚しさが感じられる者たちの姿が浮かび上がった。それが近づいてくると、心臓が破裂しそうにドキドキして、息が詰まるような感覚に襲われた。そのとき、私はこれまで耳にしてきた噂が本当だったことに気づく。

窒息しそうな恐怖の中で、私は疑問に思っていた。カザール様が探している遺物の正体とはいったい何だろう?いったいどれほどの力が秘められているんだろう…この考えを最後に、私は気絶してしまった。

気がつくと、私は兵舎の中で座っていた。仲間たちは「ただの夢だ」と言ったけど、そんなはずはない。そいつは今でも、私の耳元で囁き続けているのだから。

exitlag


ログインしてコメントする
追加者 Keyarz (28-01-2025)
追加者 Kiriak (29-01-2025)
追加者 Kiriak (29-01-2025)
追加者 Kiriak (29-01-2025)