ID: 2108565152
アリエラの日誌
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タイプ: 収集
カテゴリー: 星影天文台遺跡周辺

アリエラの日誌 1

アリエラの日誌 -36-

あ~っ、惜しい!今日こそ成功すると思ったのに!
ゴブリンにモーフする方法がわかれば、彼らが繰り広げる石碑争奪戦をすぐ近くで見られると思ったのに、いったい何がダメだったんだろう?
空から落ちてくる星の粉を集めて焚き火に入れると石碑の祝福が得られるというのは、このエリアの人々の間では結構有名な話だけど、問題はそれらの原理が明らかになっていないということ!
だから他でもない私、このアリエラがその仕組みを究明しようと決めたのに!
レジスタンスに頼んだり、冒険家を雇ったりして35回も石碑争奪戦を観察したけど、一定の距離以上は近付けない!

冒険家が焚き火に近づくときもそうだけど、冒険家に紛れて石碑に近づくと、決まって近くにいたゴブリンが走ってきて、殴りかかってくる。私が冒険家みたいに打たれ強ければよかったんだろうけど…
そうじゃないから、モーフして同族のふりをすれば攻撃されずに済むと思ったのに…このバカ、じゃなくて、このかわいいゴブリンたちは私の期待を見事に裏切ったってわけ!同族に見えるはずの私に襲いかかってきたのだ!
まさか…ニオイでバレたのだろうか?でも、冒険家はゴブリンに変身して安全に行き来していると聞いたのに。
うーん、悩むのはよそう。研究はいつだって、仮説を検証することが大事なんだから!比較データを取るためにも、あと2回だけ変身してみよう!がんばれ、私!

アリエラの日誌 2

アリエラの日誌 -42-

今日はついに、私が7番と名づけた石碑に近づくことに成功した。やったぁ!
実は、モーフして近づくことにはまた失敗している。どうやらモーフは正解ではないらしい。問題なのはゴブリンの知能ではなく、捧げものを取られそうになると敵味方問わず襲いかかる彼らの貪欲さだったのだ!
しかし、その点はヒューマンもそう変わらない。石碑から結構なお宝が手に入ることがわかったとたん、たまたま通りがかって助けてくれる冒険家ではなく、どこぞのギルドが大勢で出向いてきたのだ。
とはいえ今日の収穫は、そうして押し寄せた二つのギルドが戦っている隙に得られたのだから、漁夫の利とはまさにこのことだ!
「狐の嫁入り」というギルドと「鶏口牛後」というギルドだったが(こんなギルド名…舌を噛むんじゃないのかな?)両ギルドからそれぞれ20人以上が出向いてゴブリンを追っ払ってしまった。もちろん、そうしながらもお互いを攻撃し合い、激しいけん制を繰り返した。

私が焚き火に近づかず、ひたすら石碑にばかり近づいて観察していると、競争相手ではないと思われたのか、両ギルドとも私には手を出さなかった。何といっても私はギルドに加入していないのだし!
しかし、7番の石碑の魔力測定をしてサンプルを手に入れてみると…あの焚き火と石碑の間にいったいどんな関係があるのか研究せずにはいられないじゃない!
石碑から測定した魔力が思ったより少なかったので、結局は焚き火が何かの鍵を握っているのだと思ったのだけど…私が近づくのを目にした両ギルドの人々は、私を放っておかなかった…しくしく。
どうしよう?今度は私もどこかのギルドに所属して片方に味方すべきだろうか?悩ましい!

アリエラの日誌 3

アリエラの日誌 -57-

今日の観察は早いうちに打ち切られてしまった…巨大ゴブリン戦士に出くわしたからだ…
普段の状態の石碑が放つ魔力を日頃から測定し、記録してこそ、石碑争奪戦が繰り広げられるときに発生する魔力との差を確実に捉えられると思ったのに!
巨大ゴブリン戦士に会った瞬間、目の前に星が落ちてきた…たとえじゃなくて、本当に落ちてきたと思った。でも、目を覚ますとそこは研究員キャンプだった…倒れていた私を、通りすがりの冒険家が見つけて運んでくれたそうだ。感謝と祝福を送ります。名も知らぬあなたに…

帝国時代の研究によると、星の粉が落ちてくるのは気象現象だけでなく、星座とも関わりがあるそうだけど…今のこの状態だと、星座どころか石碑の研究もいつ終わるかわからない!
もう少し頑張ろう、私!

アリエラの日誌 4

アリエラの日誌 -61-

再びゴブリンに追われて逃げてきてしまった!これでは研究なんてまともにできやしない!
悔しさのあまり、星影天文台にいるイリアスさんに泣きついてみると、なんと!とっても良いアドバイスをしてもらえた!答えは思ったより近くにあるのかも!イリアスさんと話したことをまとめるとこうだ。

1.研究のたびにレジスタンスにお願いするわけにはいかない。彼らは忙しい!
2.ゴブリンにモーフするのは普段なら安全かもしれないが、争奪戦のときは意味がない。
3.冒険家が石碑争奪戦に乗り出してきてゴブリンを倒してくれたとき、漁夫の利を得ることができている。
4.冒険家たちが私を牽制すると観察はできない!

以上のことをふまえて、イリアスさんは思わぬ対策を講じてくれた。冒険家は多く集まるほど都合が良いが、私のことを警戒させてはならない…そうするためには、石碑争奪戦を私自身が進行すればいい!
このアリエラが!冒険家じゃない研究者のアリエラが!
しかし、なるほどと思わされた。私が大会を開き、私がその進行役を勤めれば、冒険家たちも私がお宝欲しさに躍起になっているとは思わないはず!果たして…成功するだろうか?
そうね。まずは良い名前を作らないと…何てったって名前は大事だから!お宝っぽい星色のイメージがあって…お祭りっぽさもあるような…祭典?星影の石碑の祭典はどうかな!?

アリエラの日誌 5

アリエラの日誌 -74-

ああああ、ドキドキドキ!まだ震えが止まらない!
アリエラ主催の星影の石碑の祭典は、一言で言うと大成功!あはははは!うれし~!
文字ではこの嬉しさを表しきれないのだけど、どうすればいいだろう?天文台の端っこでピョンピョン跳ねるのは危ないからやめてほしいとイリアスさんに言われた。それはそうね。気をつけなきゃ!
とにかく、冒険家のみなさんを大々的に募った星影の石碑の祭典は、さっきも言ったけど大成功だった!レジスタンスも冒険家も、興味を持った人々が大勢集まってきたので、ゴブリンたちも私に乱暴をする余裕がなかったし、そんな気配があるときはどこかから冒険家が駆けつけて助けてくれた!こうして一つ一つ石碑を観察できたのっていつぶりだろう!

ただし、一つだけ些細な問題があるとすれば、あまりにも多くの人が星の粉を手に入れるために駆けつけたので、私自身が星の粉を集めるのが簡単ではなかったということ…でも、それくらいヘッチャラ!まずは石碑研究に重点を置いて、星の粉の分析研究は後で冒険家を雇うなりして行えばいい!
今日はキャスラータウンでハチミツビールでも買ってきて、天文台のみんなと楽しく飲もうっと!やった~!

exitlag


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追加者 Kiriak (8-10-2024)
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