ID: 3263575110
ベルカントの愉快な名馬たち
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タイプ: 収集
カテゴリー: ベルカント荘園周辺

ベルカントの愉快な名馬たち 1

ソリシウム王家はベルカント家の功績を称えるために、時々名馬をプレゼントした。一門が没落してからは、それぞれ新しい主人を探したが、なにせ高価な家畜な上に知能が高いため、当時はこれらのおもしろいエピソードが多かった。

1.風流がわかる馬、ソラメロディ

ソラメロディは、感受性がとても高い馬で、音楽的な事に特化していた。近くの羊牧場に笛の上手い羊飼いがいて、彼が笛を吹くと馬子がどれだけ言い聞かせても曲を鑑賞して動かなかった。問題はその羊飼いが頻繁に笛を吹く事だった。それが原因で馬が訓練を受けないため、馬子たちは羊飼いの所へ行って笛を吹かないように言った。敏感なメロディはこの事に気づき、笛の音がしないと排便をしないという、とても賢い方法で反抗した。結局馬子たちは、再び羊飼いの所へ行き、決まった時間に笛を吹くようにと言った。だが、羊飼いは大金を受け取ってから彼らの頼みを聞いたのだった。

2.美の首位争い、ルミナスとエボーニランタン

人の外見に美醜があるように、馬にもかっこいい馬がいる。ルミナスは身長が高くて細い駿馬で、金色の毛がとても美しかった。エボニーランタンは墨のような黒い毛をした黒馬で、体格がよく勇猛だ。馬を初めて見る人も感嘆する程の容姿で、馬を見たいがために来る人も多い。しかし二匹並んでいる事が多いせいか、いつからかお互いを意識しはじめたのだ。

ルミナスは我慢強いため、人々が望むままにポーズをとった。だが、感激した画家が筆を持つと、ランタンはゆっくり近づいて来ては筋肉を自慢した。逆にランタンの気迫に感嘆している間、ルミナスは堂々と歩いて来ては人々の視線を奪った。美しいこの二匹の争いが、思わぬ見どころとなったのだ。残念ながら二匹の馬は、それぞれ違う場所に引き取られたため、あの時の愉快な光景は二度と見る事ができない。

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追加者 Kiriak (8-10-2024)