ID: 1057605680
ストーンガルドの太陽、シエナ・パーカー
icon コーデックスタスク
タイプ: 収集
カテゴリー: ヴィエンタ村周辺

ストーンガルドの太陽、シエナ・パーカー 1

私がシエナ・パーカーに初めて会ったのは、ストーンガルドの将校に任命されてすぐのことだった。彼女はレジスタンスの訓練場で新しく開発した採掘用のゴーレムを紹介していた。彼女の名声は耳にしていたが、その時までは正直言って半信半疑だった。英雄譚なんてものは、得てして大げさに語られるものだからだ。ただ、彼女の作ったゴーレムはなかなか有用だったので、魔術工学者とはこういう存在なのだな、という程度の感想を持っていた。

シエナはかなり快活な性格をしていたのだが、私は彼女の素敵な笑顔や明るい性格があまり気に入らなかった。当時のストーンガルドは、城主フェルナンの暴政によって苦しい状況にあったからだ。私たちは何とかしてフェルナンを引きずり下ろそうと努力したが、ヤツは城に閉じこもって出てこようとしなかった。レジスタンスは城の外に出たフェルナンの輸送物資を襲撃する以外できることがなかった。相次ぐ戦闘と、進展のない状況に皆が疲弊していた。

そんな時、シエナが口を開いた。自分が城に入ってフェルナンを引きずり出すと。

ストーンガルドの太陽、シエナ・パーカー 2

シエナの動きには躊躇いがなかった。彼女は二人の仲間を連れてすぐにフェルナンのもとへと向かった。彼女はフェルナンに自分を海の向こうから来たゴーレム研究所の教授だと紹介した。そして自分が作った神秘のゴーレムを披露した。彼女は自分の研究を支援してくれるなら、これよりもっと大きなゴーレムを作り、目障りなレジスタンスを掃討してやると約束した。

フェルナンはシエナのゴーレムと自信に満ちた態度に魅せられ、彼女を支援することに決めた。シエナはまず、巨大ゴーレムを作る岩を採掘し始めた。乗り気になったフェルナンは莫大な資金を投資した。しかし採掘作業はなかなか終わらなかった。今も昔もストーンガルドの採石場にはバジリスクがうようよしていたからだ。フェルナンは資金だけでなく、兵士も派遣しなくてはならなかった。石の採掘が終わった頃にはフェルナンの軍勢も莫大な被害を被っていた。

その間にシエナは、フェルナンの残った資金をかき集め、旅費を用意した。巨大ゴーレムのコア部品である「古代ゴーレムの心臓」を探すための探査費用だった。シエナ一行は莫大な金をばらまきながらストーンガルド一帯を探し回り、ついに心臓を手に入れた。

ストーンガルドの太陽、シエナ・パーカー 3

フェルナンはすぐに古代ゴーレムを起動するよう命じた。しかしシエナはゴーレムの主人になるための最後のステップが残っていると言った。彼女は巨大な木の箱にフェルナンを押し込み、一日踊りながら復活の呪文を唱えるよう言った。フェルナンはシエナの言うとおりおかしな踊りを踊りながら、ばかばかしい呪文を唱えた。その間にシエナはエンシェントゴーレムを使ってストーンガルドの城門を粉々にした。待機していたレジスタンスは、壊れた城門から悠々と城へ入りストーンガルド城を占領した。フェルナンはこうしてあっけなく倒されたのである。

レジスタンスは大きく喜びながら彼女を迎えた。シエナの活躍はレジスタンスの痛快な伝説となった。彼女にはストーンガルドの太陽というピッタリなあだ名がつけられた。私もまた彼女を疑う気持ちなど、もはやこれっぽっちも残っていなかった。私は喜んで彼女を応援し始めた。私をはじめとする多くの人々は彼女を慕う気持ちから、自らをヒマワリと呼んだ。それが我らヒマワリ団の由来である。どうだ、君もそろそろヒマワリになる気になってきたんじゃないか?その気があるならいつでも言ってくれ。新たなヒマワリはいつでも歓迎するぞ。

exitlag


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追加者 Kiriak (9-10-2024)
追加者 Kiriak (9-10-2024)
追加者 Kiriak (9-10-2024)