ID: 228897779
工房の末っ子
icon コーデックスタスク
タイプ: 収集
カテゴリー: ヘルバ村周辺

工房の末っ子 1

こんにちは。クランドールと申します。
スナーロン様が亡くなってからもう5年…スナーロン様のことを執筆する作家を募集しているとの広告を目にしました。
長らくスナーロン様のことを尊敬して、また慕っていた者としてぜひ今回の執筆に参加したいと思っています。
私は15年前から作家として活動しており、今まで10冊の本を書きました。『ストーンガルド、どこまで行ってみた?』、『ブドウ畑に恋あり』などが代表作です。以下、スナーロン様の本にどうしても書きたい内容をまとめました。どうかご確認くださいませ。
工房の末っ子 - スナーロンの人生物語

1部:始まりは爪楊枝から

スナーロン様は15才の時から工房で働いていました。この工房は祖父の代からのもので、スナーロン様の三兄弟もみんなここで働いていたのです。スナーロン様はまだ普通の青年でしたが、情熱と頑張りだけは誰にも負けない自信があったのです。

工房の末っ子 2

当時のヘルバ村は、厳しい時期を乗り越えて集まってきたいろんな人のおかげで盛んになっていたのです。外来種の「ラマ」がトランドールへ定着し、「ラマ」農業が盛んに行われました。おかげで毎日ラマ肉が食べられて、歯に肉が挟まる問題を解決する効果的な方法まで模索するようになりました。
スナーロン様には時代を読む優れた目と事業を興すほどの実力が備わっていたのです。彼は好機を見逃しませんでした。
スナーロン様は父親の工房だけでなく周りの工房から捨てられた鉄くずを集めました。これを溶かして「スナーロン工房」と書き込んだ鉄の爪楊枝を生産したのです。そしてその爪楊枝のトランドールのすべてのマーケットにタダで提供しました。スナーロン様が作った爪楊枝は歯に挟まった肉もよく取れて、何回も使用できるからみんな満足したんです。
スナーロン様はこれをもとに事業を広げました。マーケットに爪楊枝をタダで提供する見返りに、父親の工房で作ったナイフや鍋などに「スナーロン工房」という文字だけを書き込んでマーケットの人たちに販売を始めたのです。マーケットでは徐々にスナーロン工房の物が使われるようになり、しばらくすると一般住民たちまでもスナーロン工房の物を購入するようになったのです。
さらに後にはトランドールのほとんどのものはスナーロン工房製になっていたのです。人々は「スナーロンがやっぱりいい」、「スナーロンなら信用できる」と思うようになり、スナーロンの製品はトランドールからストーンガルドまで広がったのです。

工房の末っ子 3

今もスナーロン様が初めて作った「爪楊枝」を持っていると、スナーロン工房では歯に関する商品をお得な価格で購入できます。
特に「スナーロン工房の歯磨きセット」は成長段階に応じて構成されており、継続して使用すると健康な歯を手に入れることができるそうです。
トランドールの人々のほとんどが健康な歯を持っているのは、このセットのおかげだという噂もあります。
(中略)
…と、このようにスナーロン様の生涯を主要な製品とともに紹介する形で本を構成しようと思います。
では、どうかご検討ください。ありがとうございます。

幸せな作家、クランドールより

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追加者 Kiriak (11-10-2024)
追加者 Kiriak (11-10-2024)
追加者 Kiriak (11-10-2024)