ID: 2415348602
私のネビュラ島探検記
icon コーデックスタスク
タイプ: 収集
カテゴリー: ネビュラ島・中部編

私のネビュラ島探検記 1


今まで私は、オークとはヒューマンに害を及ぼす存在だと思っていた。だから、互いに殺し合うのは当然のことだと信じていた。しかし、この小さなオークはその偏見を一瞬で打ち砕いてしまった。

私のネビュラ島探検記 2

矢が脚に突き刺さった瞬間の感触が、今でも鮮やかに残っている。真っ黒なヘビがくっきりと刻まれた「ブラックスネークギルド」の矢だった。奴らは私たちのギルドを密かに追いかけ、戦う姿をひっそりと見守り、決定的なタイミングで矢を放って奇襲を仕掛けてきた。挟み撃ちにされた私たちは、即座に散り散りになって逃げるほかなかった。あらかじめ決めておいた集合地点があったが、脚を貫かれた私は長く走ることができず、半ば崩れた廃墟の中に身を隠した。そして、激痛と疲労に襲われ、そのまま意識を失ってしまった。

意識が戻ったとき、かなり悪い状況だということに気づいた。私が隠れた場所は、よりによってネビュラカオーク集落の建物だった。どうにかして立ち上がろうとしたけど、脚が痛くて立てない。この状態では、脱出どころか廃墟から出ることすら難しい。

そのとき、小さな足音が聞こえてきた。私は痛みをこらえながら、できる限り体を隠した。どれほどの時間が経ったんだろうか。恐る恐る様子をうかがうと、幼いオークが一匹、私の顔をじっと見つめていた。そしてすぐに、その場を静かに立ち去っていった。私は、すぐにオークたちに引きずり出されるだろうと予感し、目を閉じた。

私のネビュラ島探検記 3

しかし、しばらくして戻ってきたその子供は、手に水袋といくつかの果物を持っていた。私が警戒した様子で見つめると、子供は食べる仕草を見せ、それを私に差し出した。その無邪気な行動と純粋な瞳に、私はまるで引き寄せられるように果物を受け取った。果物を噛むたびに、胸の奥から複雑な感情が込み上げてきた。

一人で思いにふけっていると、突然外から騒がしい音が聞こえてきた。アーキウム軍団が宝物を狙って部族を襲撃してきたのだ。この混乱に乗じて逃げるべきだと考えたが、その時、幼いオークの悲鳴が聞こえた。その瞬間、たとえ二度と歩けなくなるとしても、今この瞬間だけはオークたちの味方になるべきだと強く感じた。

いきなり血と埃まみれのヒューマンが現れたことで、オークたちは警戒した。しかし、私がアーキウム軍団に向かって剣を構えると、それを見たオークたちも雄叫びを上げ、アーキウム軍団に立ち向かっていった。なんて無謀なことをしているんだろう!と思いながらも、この選択を後悔することは決してないという確信が心に湧き上がった。

exitlag


ログインしてコメントする
追加者 Kiriak (29-01-2025)
追加者 Kiriak (29-01-2025)
追加者 Kiriak (29-01-2025)