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金雲母で人生逆転!
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タイプ: 収集
カテゴリー: ヴィエンタ村周辺

金雲母で人生逆転! 1

私は貧しい田舎の村で生まれた。農業をする土地も、通りすがる旅人もいないため、生きていくのがやっとの村だった。私は生きるために村を離れた。しかし気が小さくガリガリに痩せていた私は、まともな仕事にありつけなかった。仕方なく私は冒険家の真似事を始めた。冒険とはいっても、少ない報酬で他人のおつかいをするだけだったが。そんなある日、ストーンガルドに行くことになり…そこで人生が180度変わることになったのだ。

ストーンガルドが金雲母の産地であることを知らない人はいないだろう。ストーンガルドの地中には、金雲母が大量に埋まっている。しかし誰もがそれに手を出せるわけではなかった。ストーンガルドの初代城主が、あの荒地に城を建てるため石工組合に金雲母の採掘権を与えたからだ。

金雲母を採集するのもまた難しいことだった。あそこにはバジリスクやマンドラゴラたちがうろついており、金雲母を食べていたからだ。だから石工組合は自分たちの代わりに金雲母を確保してくれる冒険家を募集していた。

金雲母で人生逆転! 2

当時はそのような事情を知らなかったが、少なくとも金雲母が高価な鉱石であるということくらいは私にもわかっていた。金雲母の採集大会が開かれると、代わりに命を懸けてくれる連中がごまんと押し寄せてくるという事実も。私は急いで大会が開かれる朽ち果てた石工の街へと向かった。入賞できればいいが、できなくても構わない。各地から集まった冒険家たちがバジリスクやマンドラゴラを相手している間に、金雲母をひと欠片くらいは盗めると思ったのだ。私のような実力のない冒険家にとって二度とないチャンスだった。

大会はストーンガルドのそうそうたる石工の一門たちが共同で開催していた。モノリスの石工一門、ハンマーの石工一門、斧の石工一門、そしてあとは何だったかな?ああ、そうだ。木の石工一門だ!

大会に参加するためには、この一門のうちのどれかの名簿に名前を登録する必要があった。私はまず最も近いモノリスの石工一門に登録した。そして慎重に金雲母を集め始めた。どれだけ集まっただろうか。組合長がこんなことを言っていた。各名簿の中で最も多く集めた者には特別な報酬があると。

金雲母で人生逆転! 3

その時からが真の競争の始まりだった。残念ながらモノリスの石工一門の名簿には、手早い冒険家たちが集まっていた。入賞は不可能だった。私は様子をうかがいながら最も競争率が低い一門を探した。皆同じことを考えているのか、なかなか動けずにいた。その時だった。突然盗掘屋が現れたという知らせが聞こえてきた。私は素早く身を隠し奴らが消えるのを待った。恐ろしさのあまり冷や汗が止まらなかった。

中間順位を見ると、盗掘屋の影響を受けた一門があった。私は急いでそちらに名簿を移した。そうして何度か名前を書いたり消したりを繰り返した。最後に名簿を移した時、大会の残り時間は30秒だった。一体どういうわけか私はかなりの数の金雲母を集めていた。私は一つでも多く集めるために集中した。緊張で全身がブルブルと震えていた。

私の人生で最も長い30秒が過ぎ、組合長が入賞者の名を呼んだ。驚いたことに私の名前もあった。夢にも思わぬ報酬を貰い、今までの出来事が走馬灯のように流れていった。私はボロボロと泣いてしまった。

金雲母で人生逆転! 4

その日の胸のつまるような経験は、私に勇気を与えてくれた。私は綿密に大会を分析し、大会が開かれるたびに参加し、何度か優勝した。何度か報酬を受け取り、かなりの額が集まった。私はその金でストーンガルド城に小さな商店を開いた。しばらくして苦しい冒険家生活を完全に終わらせることができた。

聞いたところによると、あの大会は今でも盛大に開かれているとか。これを読んでいる君も一度は挑戦することをおすすめする。初めから無理したりプレッシャーを感じる必要はない。1位でなくても報酬はかなり手厚いからな。




(本文は、ストーンガルド石工組合の支援により作成されました)

exitlag


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追加者 Kiriak (9-10-2024)
追加者 Kiriak (10-10-2024)
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追加者 Kiriak (10-10-2024)