ID: 345482922
トランドールの緑髪のゴブリン
icon コーデックスタスク
タイプ: 収集
カテゴリー: キーティス占領地周辺

トランドールの緑髪のゴブリン 1

トランドールの緑髪のゴブリン

ガイウス・キケロ

昔、ゴブリンたちが住んでいたウルサス平野にひどい干ばつが起こりました。川の水はなくなり、草花は枯れ、動物もだんだん姿を消してしまったのです。四人のゴブリン族長のうち一番賢い人物として知られていた白髪族の長のゴルゴンは、悩みの末にあることを決めました。そして彼は残りの三人の部族長を呼び、自分の考えを述べました。

「ここには食糧がなくて飢え死にするゴブリンがたくさん出てくると思う、だから試合をして負けた部族がここから去るのはどうだ?」あまりの暑さと飢えに疲れ切ってしまった族長たちはみんなゴルゴンの提案を受け入れました。
勝敗はキノコ取りで決めることにしました。

試合は一日中行われ、夕方になってようやく終わりました。

その結果、一番少ないキノコを採集した赤髪族が約束通りこの地から去らなければならなくなりました。ゴルゴン族長は赤髪族に試合で取ったキノコをいっぱい渡しました。

でも、彼らが去ったあとも状況は以前と変わりませんでした。食糧がなくなってイライラしてきたゴブリンたちは、また試合をすることにしました。

2回目の試合が始まりました。今回はイノシシ狩りで勝負することにしました。
深紅の森のイノシシはゴブリンたちにとって恐怖の対象でもありました。食べ物を探すために森に入った多くのゴブリンたちがイノシシに食べられたからです。でも、今回だけはみんなが命がけで戦い、多くの犠牲を払ったもののイノシシ狩りに成功しました。でも、今回は黒髪族が狩りに失敗し、この地から去らなければならなくなりました。二つの部族は自分たちが狩ったイノシシを半分ずつに分けました。
その後も干ばつは続き、結局最後の3回目の試合をすることにしました。

トランドールの緑髪のゴブリン 2

最後の試合は白髪族と緑髪族の競走でした。

白髪族の長のゴルゴンは緑髪族の長のカガルに真向勝負を提案しました。二人の族長のうち、遠く離れたポイントを回って先に到着する者が勝ち、という形でした。両者はゴブリンのみんなの応援の中で走り出しました。両部族のゴブリンたちは「勝者は俺たちの長だ!」と言い張りました。

夕方頃になって先に戻ってきたのは白髪族の長でした。彼は緑髪族の長が競走の途中に急にいなくなったと伝えました。
翌日にもカガルは戻ってきませんでした。不安になった緑髪族のエリート戦士たちは自分たちの長を探しに出かけました。

その時だったのです。白髪族の長のゴルゴンが命令を出し、緑髪族のゴブリンたちを攻撃しました。このすべてがゴルゴンの計略だったのです。

生き残ったゴブリンたちは北のほうに逃げ、逃げ切れなかった緑髪族の祭祀長は呪いの予言とともに処刑されました。

「星がこの地に落ちる時、貪欲で背の高い種族が現れて汝らを殺すだろう!」

ウルサス平野を離れ白髪族の攻撃から生き残った彼らは北の山の中まで逃げました。ここが今のトランドールなのです。

トランドールの緑髪のゴブリン 3

数百年が経った今、ウルサス平野の白髪族はゴルゴンを英雄として崇めており、騙された奴らを「緑の髪」と罵っています。
一方、トランドールのゴブリンたちは裏切り者や嘘つきのことを「白い髪」と呼びます。これらは彼らにとって侮辱の言葉でもあるのです。

exitlag


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追加者 Kiriak (13-10-2024)
追加者 Kiriak (13-10-2024)
追加者 Kiriak (13-10-2024)