ID: 4047309420
浄化の塔の歴史書
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タイプ: 収集
カテゴリー: 浄化の塔周辺

浄化の塔の歴史書 1

浄化の塔の歴史

ベラ・デインス著

偉大なるシオン・ティゲロスに創造の光の祝福あれ。
我らが浄化の塔は今なお偉大なるシオン・ティゲロスの遺志を継ぎ、この地を浄化するために全力を尽くしている。後学のためにここの歴史を整理しておこうと思う。

学びの時代
世界を踏み荒らした巨人族を討伐するため、世界中の種族が力を合わせた時代において、ヒューマンは無知であり苦しみ、犠牲を強いられるしかなかった。美しく賢明なエルフたちは世界樹から続く高い交感能力と、献身の精神によりヒューマンに魔術を伝授した。ソロリエル、ガリアンス、エリディオン、そしてエリールと呼ばれた彼らは、それぞれヒューマンに水、風、火、地の魔術を伝授した。彼らの教えを受け、ヒューマンは邪悪な巨人族を討伐することに成功した。

浄化の塔の歴史書 2

怒りの時代
しかしそこには愚かなオーク族がいた。好戦的で傲慢だったオーク族は、巨人の死体を踏みつけ、この世界を手中に収めようとした。卑怯なドワーフは姿を消し、高潔なエルフはヒューマンの力を借りてオークを追い払った。しかしすべての種族の長所と短所を併せ持つヒューマンは、エルフの賢明さではなくオークの好戦的な性質と、ドワーフの強欲さを受け継いでしまった。

暗黒の時代
大陸の中心からオークを追い払ったエルフを攻撃したのは、我らヒューマンだった。その中でも特に魔術の破壊力に心酔した者たちは、自らを救いの目と称し、もはやエルフに仕える必要はないと主張した。自らを蝕む破壊の力に酔った者たちは、エルフを追い払いヒューマンが大陸の主となることを目指した。しかしその中にも一筋の光があった。それこそが創造の光に従うシオン・ティゲロスとその仲間たちである。

浄化の塔の歴史書 3

後悔の時代
創造の光に従い、魔術の正しき面のみを使おうとしたシオン・ティゲロスは、エルフとの和平を主張し、愚かなヒューマンたちも結局は滅亡を避けるためには彼の教えに従うしかないことを悟った。しかし悲しいことに、すでに多くのものを失い希望を捨てたエルフたちは、ヒューマンの謝罪を受け入れることなく、この地を去ることに決めた。

反省の時代
シオン・ティゲロスはヒューマンがこれ以上道を間違えないよう導くために、創造の光に従い研究するアーキライト学会を設立した。自滅しないための道は光にのみ存在することを知らせ、ヒューマンの心がその光を生み出すことを教えた。多くの後学たちがその意志を継ぎ、他の意見を持つ学会もついには光と治癒にその答えがあることを認めた。そうして世界に光をもたらすと言う意味のベネルクスが設立されたのであった。

浄化の塔の歴史書 4

破滅の時代
ベネルクスの設立者であった大魔術師のヘイル・ベルペウスは、誰よりも闇を遠ざけ光をもたらすことに全力を尽くそうとしていた。しかし自らの破滅を招くことになろうとも、より大きな力を追及する救いの目の闇術師たちは、ベネルクスを倒そうとした。そのためヘイル・ベルペウスが逝去すると、彼を追悼するためにベネルクスのすべての要人が集まったその日、葬式場において凄惨な虐殺を行おうとしていた。

浄化の意志
多くのベネルクスの魔術師たちの力で闇術師たちの企みは失敗に終わったものの、彼らの行った黒魔術の余波を防ぐことはできなかった。ラスランの北部は黒魔術によって焦土化し、その土地はアンデッドの住処となってしまった。その地の中心には青い丘のある、善良なミトランたちの住処があった。汚染された地で泣き叫ぶグランドエロンを目撃した一部の魔術師たちは、この地がすべて浄化されるまでベネルクスに戻るまいと誓った。こうして浄化の塔は設立されたのである。

浄化の塔の歴史書 5

終わりなき誓い
浄化の塔の初代委員会は、使用していた巨大魔力石を浄化して塔のコアとし、魔力石の力を通じて現在もこの地を浄化している。草の一本も生えないこの地を浄化するのには数百年かかるだろうが、それでも私たち浄化の塔の魔術師は、決してこの地を見捨てない。それこそ大なるシオン・ティゲロスの意志を継ぐことであり、私たちの中にある光を守ることだからである。

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追加者 Kiriak (8-10-2024)
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追加者 Kiriak (9-10-2024)
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